
ねじ込み式マイクロパイル工法による耐震補強工事を実施しました。また、同工法が橋脚の基礎に採用された大規模な歩道橋が竣工しました(大阪府)。
①「万国橋耐震補強工事」
1970年の大阪万国博覧会開催に合わせて建設された万国橋(橋長131.15m、幅員8.8mの旧2等車道橋)の2本の橋脚に対する耐震補強工事で、φ216.3mm, L=10m, 傾斜角5°, 各16本のねじ込み式マイクロパイルを施工しました。交通量の多い道路に挟まれた狭隘地での斜杭施工と埋土部分の地中障害物対策が求められましたが、本工法に適した地盤条件・補強規模であり、計画通り施工を完了しました。
②「ひえ島歩道橋」
近畿自動車道と第二京阪道路を結ぶ門真ジャンクションの施工にともなって架け替えが行われた、ひえ島歩道橋が竣工しました。門真JCTの工事と並行して、その下を縫うように総延長300mにおよぶ歩道橋を支える9本の橋脚に対して、φ267.4mm, 長さ19〜25m, 傾斜角7.1°, 合計36本のねじ込み式マイクロパイルを施工しました。交通量の激しい道路を避けるように各橋脚は配置されており、狭隘地での斜杭施工となりましたが、精度の高い施工を行うことができました。
アンカーウイング工法により2件のマンホール浮上防止対策工を実施しました。
新潟県出雲崎町(5号マンホール、1基)、および横浜市磯子区(5号マンホール、2基)の大型マンホールに対して各2本のアンカーウイングを施工しました。前者は翼径500mm、長さ14m、後者は翼径400mm、長さ25.3mであり、何れも翼部を泥岩に定着させることにより浮上防止が図られています。財団法人下水道新技術推進機構様との共同研究終了後、初の実プロジェクトとなりました。
メガソーラー発電施設の太陽電池架台基礎杭としてK・WingZパイル3,300本余りが用いられています(熊本県)。
長洲町の臨海工業団地内に建設された、出力3.75MW(一般家庭の年間約1000世帯分)、施設面積119,000m2のメガソーラー発電施設のアルミ製太陽電池架台基礎に、φ114.3mm, L=2.0mのK・WingZパイル、3,300本余りが採用されました。機動性の高い専用施工機を使って高い精度で施工を完了することができました。弊社は自然エネルギーの活用やライフラインを保全する技術にも工夫をこらした提案を行っています。
財団法人下水道新技術推進機構との共同研究により、マンホール浮上防止技術「アンカーウイング工法」を開発しました。
地震時の地盤の液状化によるマンホールの浮き上がりは各
地で報告されていますが、特に2004年10月に発生した新
潟県中越地震では、マンホール埋戻し土の液状化に起因す
ると考えられる路面へのマンホール突出が1,400箇所以上
で発生し、下水の流下機能のみならず交通機能にも障害が
及び、緊急援助に支障が生じるなど多方面に深刻な被害を
もたらしました。
弊社は、回転杭工法の経験、技術に基づいて、平成18年
度に創設された財団法人下水道新技術推進機構の「マンホ
ール浮上防止に関する公募型共同研究」にアンカーウイン
グ工法を提案、液状化を模擬した振動実験等の実証実験と
評価委員会による審議を経て、マンホール浮上防止効果が
確実な技術として「新技術研究成果証明書」(平成20年6
月)の交付を受けました。なお、本工法を用いる場合の計
画・設計・施工の詳細は、『技術マニュアル』として取り
まとめられています。
アンカーウイング工法は、地盤の定着層へアンカー部を回
転貫入により打設し、ロッド・固定金具を介してマンホー
ルの浮上を物理的に拘束する工法です。
大地震への各種対策が急がれる中、従来技術とは異なる確
実性を持ったユニークな新技術として防災・減災に貢献で
きることを願っております。
ねじ込み式マイクロパイル工法が採用された、上戸田川に架かる2本の橋が竣工しました(埼玉県戸田市)。
新田橋(平成18年竣工)に続いて、隣接する沖内橋が平成20年5月に竣工しました。旧橋を残した状態で施工可能であった新田橋に対し、沖内橋では、旧橋を撤去した後、仮設護岸に近接してねじ込み式マイクロパイルを施工する必要がありました。不安定な施工基盤や狭隘地施工などの厳しい施工環境の中でも、関係各位のご協力と創意工夫により、安全に杭工事を完了することができました。
今後も既設基盤の耐震補強に留まらず、「ねじ込み式マイクロパイル工法」を比較的規模の小さい新設道路橋や歩道橋など、さまざまな構造物に安心して活用して頂けるよう、杭の施工技術を一層高めて行く所存です。
高知大学国際・地域連携センターにおいて杭・柱一体化工法(KK-ONE工法)の施工試験を実施しました。
地震に強く、環境に優しい耐震建築鉄骨製作工法(WAWO工法)を展開している大学発ベンチャー、株式会社アークリエイト(www.arcreate.co.jp)は、鋼ブロックを用いて鋼管杭と鋼管柱を溶接で直結する杭・柱一体化工法(KK-ONE工法)を提案、神奈川大学での構造試験に続き、高知大学国際・地域連携センターにおいて公開施工試験を実施しました。弊社は杭施工面で協力しています。
従来、鉄骨建築の基礎は、コンクリートと鉄筋を使って施工するのが通例ですが、基礎のサイズが大きく、養生期間も長くなり、かつ廃土が出るという問題がありました。そこで、鉄骨柱と鋼管杭とを、厚板圧延鋼鈑・鍛鋼・鋳鋼の中実材(サイコロ)を用いて一体化することにより、既存の問題点を解決しました。新工法には以下のような効果が期待できます。
- コンクリート基礎が不要です。
- 構造の調整が容易で大きな接合強度が得られます。
- 工期が大幅に短縮できます。
- 廃土が少なく、環境に優しい工法です。
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| 神奈川大学工学部 構造試験装置全景 |
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| 高知大学国際・地域連携センター 施工試験風景 |
K・WingZパイルが、国土交通大臣認定を取得しました。
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| 雇用促進住宅補強工事「K・WingZパイル」近接施工 |
鉛直支持力の性能評価を申請していたK・WingZパイルの手続きが完了し、2005年9月、国土交通大臣認定を受けました。先端開放と複翼の効果を活かし、最大2,000 kNを超える長期許容鉛直支持力を採ることが可能で、中層程度の建築物まで、幅広い適用性が期待できます。
杭・柱アジャスト構法(杭と旅客上家の柱との接合方法)の実績が増えています。
「ホームパイルキャリー」を生むきっかけとなった、新しい杭・柱接合構法です。分解式杭打機を手搬入することにより、駅ホーム上空間での杭施工を可能にするとともに、高い施工精度(水平方向の杭芯ずれが、最大で30mm以内)を活かしてホーム上で杭と柱の直接架構を可能にしました。株式会社東日本旅客鉄道(JR東日本)と弊社の共同研究開発の成果です。
本構法は、コンクリート基礎を要しない建築構造の一種で、ピン接合タイプと剛接合タイプの2種類があります。接合部の耐力および剛性は、各種性能評価試験により検証しています。これまでに、蒲田駅、小田原駅をはじめ多数の実績を重ねています。