杭工事の工法の違い|地盤改良工事・地盤調査|千代田工営株式会社

地盤の補強方法に
ついてKinds

地盤補強方法には、いくつかの種類があります。こちらでは、戸建て住宅を例に地盤補強の種類やそれぞれの特徴を解説いたします。

地盤の補強方法についてrisk

地盤の補強方法

地盤の補強方法

戸建て住宅の地盤補強方法は、大きく分けると「杭基礎」と「地盤改良」の2つに分けられます。杭基礎の代表的な工法は「既製コンクリート杭」「鋼管杭」であり、地盤改良は「柱状改良工法」「表層改良工法」になります。それぞれの工法ごとの特徴(メリット・デメリット)を、以下の表にまとめました。

地盤の補強方法

※表は左右にスクロールして確認することができます。

地盤補強の種類 主な素材 特徴(メリット・デメリット)
鋼管杭工法(小口径鋼管杭工法) 鋼管杭工法(小口径鋼管杭工法) 鋼管 地盤を強化する効果が高く、3階以上の高い建物にも適している。その他の工法と比べて使用する重機がコンパクトなので、狭小地の施工にも対応しやすい。鋼管杭の回転埋設工法では、低騒音・低振動・無廃土・無注水が最大の特徴。施工後の養生が不要なので、工期の短縮に貢献できる。また、杭を逆回転させると引き抜きが可能となり、土地の資産価値を保つことができる。
既製コンクリートパイル工法 既製コンクリートパイル工法 コンクリート 鋼管杭工法と同様に、コンクリートパイル(杭)を打ち込み地盤を強化する工法。固化不良のリスクがなく、さまざまな地盤に対応できる。鋼管杭工法と比べて費用を抑えやすいが、施工に使用する重機が大きく、狭小地には向かない。
柱状改良工法 柱状改良工法 セメント 戸建て住宅からマンション・ビルなどまで、幅広い建物の建設現場で用いられている。柱を打ち込む深さによって金額は異なるが、表層改良工法を除いた3つのなかでは比較的リーズナブル。ただし、施工後の現状復帰が困難なので、将来的に土地を売る場合は注意が必要。また、施工の際には水を大量に使用する。
表層改良工法 表層改良工法 セメント その他の方法に比べて実施コストが低く、軟弱な地盤が浅い層にある場合に適した工法。基本的には砂質土地盤が対象で、土質によっては固化不良が起こることも。また、急な勾配がある土地や、地下数位が不安定な土地などには適用できない可能性がある。

鋼管杭工法(小口径鋼管杭工法)

鋼管の杭を打ち込み、地盤を強化する工法です。深さ30m程度まで施工可能で、軟弱地盤が分厚く、柱状改良工法では対応しきれない場合に選択されます。その他の工法と比べてコストはかかるものの、硬い「支持地盤」まで届き、地盤をしっかりと強化できます。

千代田工営株式会社が最もこだわっている工法でもあり、鋼管杭の設計・開発から施工までを自社で一貫して手がけております。

鋼管杭の特長
水平抵抗力が大きい

曲げようとする力(曲げモーメント)に対する抵抗力がとても大きく、高い水平抵抗力を期待できます。

高い貫入性能

板厚と杭径の比率が小さいため、地盤に杭を貫入する際の抵抗が小さいのも特長。材料としての強度も高いため、硬い地盤にもしっかりと貫入できます。

溶接により長尺杭の施工ができる

溶接により杭を継ぎ足すことができ、長尺杭の施工にも容易に対応できます。継ぎ足した部分の品質や強度の安定性が高く、長尺杭でも安心して施工可能です。

杭の長さを簡単に調節できる

支持地盤(硬い地盤)の起伏や硬さに合わせて、杭の長さを自在に調節できます。

上部構造との接合が容易

鋼管杭を上部構造(コンクリートや鋼材)と容易に接合可能です。また、杭と柱を直接的に接合することもできます。

軽量で運搬・取り扱いがしやすい

鋼管杭は高い強度を持ちながらも軽量で、破損のリスクが少ないため運搬や取り扱いが容易です。

工期が短い

鋼管杭には上記のようにさまざまなメリットがあり、効率的な施工が可能です。これにより工期が短縮され、スピーディーな施工を実現できます。

地盤の状態や建造物に合わせて、
最適な工法をご提案します

地盤の状態や建造物に合わせて、最適な工法をご提案します

千代田工営株式会社は、1986年に翼付き鋼管杭(スクリューパイル)の回転貫入工法を戸建て住宅の基礎杭として開発し、鋼管杭工法を中心とした杭工事に取り組んでまいりました。その他、既成コンクリートパイル工法にも対応し、地盤の状態や建造物に合わせた最適なご提案が可能です。

関東を中心に日本全国からのご依頼に対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。